• "算定基準"(/)
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  1. 鳴門市議会 1976-12-01
    12月13日-02号


    取得元: 鳴門市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    昭和51年 12月定例会(第4回)            昭和五十一年 鳴門市議会会議録 (第二十号)            昭和五十一年十二月十三日(会期第十二日中四日目)              議 事 日 程 第 二十 号第一 市政に対する一般質問    ──────────────────────────────────            本日の会議に付した事件日程第一 市政に対する一般質問    ──────────────────────────────────            出  席  議  員(二十九名)    議長  大  端  茂  雄  君      一番  札  場     清  君    二番  石  川  忠  治  君      三番  平  松  章  生  君    四番  上  田  準  次  君      五番  福  本     節  君    六番  横  川  春  市  君      七番  新  居  徳  松  君    八番  広  瀬  静  男  君      九番  叶  井  長  助  君    十番  姫  田  安  男  君     十二番  野  崎  博  文  君   十三番  新  居  義  公  君     十四番  岩  朝  清  義  君   十五番  乾        茂  君     十六番  室  津  サ ワ エ  君   十七番  芝  野     彰  君     十八番  下  八     明  君   十九番  平  岡  朔  郎  君     二十番  開  発  外  之  君  二十一番  矢  野  善  治  君    二十二番  松  本     聖  君  二十三番  遠  藤  将  弘  君    二十四番  藤  田  義  行  君  二十五番  林     辰  雄  君    二十六番  細  川  俊  幸  君  二十七番  原  田  一  幸  君    二十八番  奥  田  一  応  君  二十九番  富  田  耕  作  君    ──────────────────────────────────            欠  席  議  員(一名)   十一番  森     嘉  久  君    ──────────────────────────────────            説明のため出席した者  市長       谷   光 次 君    第一助役     立 石 勝 男 君  第二助役     鍋 島 親 春 君    収入役      満 村 佳 一 君  運輸部長     浜 野 恭 夫 君    水道部長     笹 尾 清 隆 君  市長公室長    西 本 信 也 君    総務課長     桜 井   茂 君  人事課長     西 田 素 康 君    市民課長     三 谷   溢 君  会計課長     日 向   高 君    税務課長     大 塚 太一郎 君  民生課長     郡   貴代志 君    国保年金課長   田 淵   実 君  衛生センター所長 井 上 広 治 君    環境課長     高 田 賢次郎 君  同和対策課長   酒 元   光 君    農林水産課長   三 島 利 克 君  商工観光課長   尾 崎 定 男 君    土木課長     野 間 繁 満 君  建築課長     湊   静 雄 君    耕地課長     森 谷 貞 夫 君  福祉事務所長   仲 須   賢 君    競艇部庶務課長  大 島 安 幸 君  競艇部業務課長  益 井 辰 夫 君    水道部業務課長  岡 田 典 夫 君  水道部工務課長  中 川   守 君    運輸部管理課長  河 野 忠 久 君  消防本部次長   三 木 茂 春 君    消防本部消防課長 江 本   猛 君  教育委員長    青 山 盛 雄 君    教育長      佐 賀   弘 君  教育次長     田 渕 公 一 君    庶務課長     歌 川 重 雄 君  学校教育課長   井 関 重 美 君    社会教育課長   橋 本 義 男 君  青少年課長    菊 地 啓 介 君    体育課長     木 下 正 雄 君  監査委事務局長  米 沢 敏 光 君    選挙管理書記長  大 島 嘉 幸 君  農委事務局長   板 東   蔀 君    ──────────────────────────────────            議会事務局職員出席者  事務局長     辻 見 誠 一 君    次長       豊 田   昇 君  議事係長     黒 谷   需 君    資料係長     川 上 昭 憲 君  書記       浜 尾 安 仁 君    書記       中 井 敦 子 君    ──────────────────────────────────     午後 一時七分 開議 ○議長(大端茂雄君) ご参集ご苦労でございます。これより本日の会議を開きます。本日の議事日程はお手許へ配布の議事日程表の通りであります。朗読は省略いたします。    ────────────────────────────────── △日程第一 市政に対する一般質問 ○議長(大端茂雄君) 日程第一 市政に対する一般質問を行います。 通告がありますので順序に従って質問を許可いたします。 一、教育行政について 二、環境行政について             研政会代表 十五番 乾  茂君     〔十五番 乾  茂君登壇〕 ◆十五番(乾茂君) 議長の許可を頂きまして第四回定例会の一般質問者トップバッターの任を受けまして研政会を代表いたしまして通告に、順序に従いまして質問を行いたいと思いますので理事者におかれましては適切なご答弁をお願いしたいと思うわけであります。まず第一番の教育行政についてでございますが、何はさておきましても任期満了に伴いますところの衆議院議員選挙が去る五日に投票が終わりまして五百十一名の新しい衆議院議員が選ばれました事に対して心から祝福を申し上げる次第であります。その中で各五百十一名のそれぞれがそれぞれ変った地域、変った環境で、それが教育問題を大きく取り上げて当選された事に対しては皆さん方ご存知の通りであります。我々国民といたしましても彼等の公約をいかにしてその地域に合ったような教育発展に結びつけていくか、お手並をこれから拝見いたしたいし、見守っていきたいと思います。 それはちょっと棚に置かして頂きまして、今日の徳島新聞を見ましたところ徳島新聞世論調査の結束が出ております。その世論調査の県民が要望している点でありますが、昨年までは地場産業の育成という事が第一位を占めておったのであります。ところが本年度の世論調査の結果の発表を見てみます時に何はさておいても教育問題そして青少年対策という問題が第一位にクローズアップされているのが今日こんにちの現状でございます。そうした県民の要望の中で我が鳴門市においても、そのせんに洩れずして鳴門市の十大ニュースの第三位に視聴覚教育施設教育機器の完備と、その成果が第三位にランクされております。皆様ご存知の通りであります。こういう教育問題を大きく取り上げられている時に我が鳴門市においても、その担い手であるところの教育長が任期満了に伴いまして去る十月八日前森本教育長がご勇退され、その後任として佐賀教育長が選ばれたのであります。で、ご存知のように森本教育長は過去八年間教育行政指導監督者といたしまして鳴門市の教育に大きなる役割り、そして又、発展に貢献して来た事は皆さん方ご存知の通りであります。中でも我々が一番感じている事は森本カラー、すなわち教育機器の導入そして教育効果をものすごく高めたのでございます。そういう中で新しく選ばれました後任の佐賀教育長はこの教育行政全般にどういうふうなお考えで臨まれたのかお聞かせを願いたいのであります。余りにも問題が大き過ぎるのでそれを要約いたしましてお尋ね致したいと思うわけでございますが、まず教育行政を大きく大別いたしますと、まず片や学校教育、そしてまた片や社会教育と私は二本の柱にわけたいと思うわけでこざいます。で、前者の学校教育をもう少し細分化いたしますと、まず学校教育の二本の柱を置かしてもらいたいと思います。で、この第一の柱は教育機器の完備そしてそれを使ってどういうふうにして教育効果を上げていくのかという事にしぼりたいと思います。その方法なり、またどういうふうにして効果を上げるのかお聞きしたいわけであります。その第二点といたしましては、まず人事管理面を大きく取り上げたいと思うわけであります。で、ご案内のように佐賀教育長は長年学校現場をずっと歩み続けられ、そしてその間県指導主事をされておられましてその豊富な経験を活かされまして、その人事管理面においては他に類を見ないところの卓越した手腕をお持ちであろうと思いますが、この市内全般人事管理面を前教育長にまさるところの方法をお持ちになられておると思いますが、そのご所信をお聞かせ願いたいと思います。 次に社会教育方面でございますが、私はそうは思っておらないのですが町の角々でよく話題にされているのをちょっと耳にする事は学校教職員の職にある人はもしかすると非常に社会に対して視野が狭いという事をチラチラと聞かされる事がございます。で、教育行政全般のまず第一の学校教育社会教育との二つの歯車が本当にそっくりかみ合ってこそ教育の完成が云い得られるのじゃなかろうかと私はこのように判断をする者でございますが、この社会教育すなわち教育委員会の下に各課が窓口を並べておりますあの広い窓口の運用のしかた、そしてその運用のしかたによってどのような社会教育効果を上げられるのか、お聞かせ願いたいわけであります。 次に環境行政についてでございますが、まず環境行政の第一点といたしまして、最近降雨量が沢山あるのであります。降雨時期に対しまして早明浦ダム旧吉野川の水質が非常に汚濁されているのは皆さん方ご存知の通りでありますが、その汚濁されている水質、水源を我が鳴門市全般の給水地として給水したり、市民の所へ給水しているのが現状でございます。今飲んでいる上水道の水質そのものに関しましては水道部の職員諸侯の非前なるご努力によりまして絶対に飲料水としては心配のない水を台所へ送って頂いておる点について感謝と敬意を申し上げる次第でございますが、それまでに来るまでの間の水源地において汚濁をされた水質をどのような方法で幾らの経費を投じて我々の台所まで水を送ってくれているのか詳細お聞かせを願いたいと思うわけであります。 もう一点、我が鳴門市においては水道事業が非常に発展を成している関係上、世帯数一万七千五百八十八世帯数の中で九十九%までの普及率を占めている。この水道事業残されたあと一%のご家庭これらのご家庭は属にいう井戸、井戸から家庭用機械を導入して共同で購入をして生活用水に使っている。最近の生活様式の急激な発展、そして又、社会環境の破戒、これらに伴いますところの社会環境の整備が他に遅れている関係上、環境汚濁がされた水がこの井戸水に流されておるんではなかろうかと私も思うのでございます。それらの水質検査を致しましたところ大腸菌がどこの井戸を調べましてもほとんど陽性に出ております。飲料水の算定基準といたしましては異状のかざ、味があってはならない。もう一つはアンモニア、チッソ及び亜硼酸性チッソは検出してはならない、こういう飲料水の算定基準がございます。どこの井戸を調べてみましても、この算定基準に全部抵触いたしまして飲料水には不適格という結果が出ているのが現状でございます。私は算定基準に反した所の井戸の因果関係を入念に調べてみましたところ、その周辺は昔から非常に多量な伏流水のある水脈のある場所であります。お茶を飲んでも非常によくおいしいお茶の出る井戸水なるが故に今だに上水道をひく必要がなかった所が先程も申し上げましたように急激な生活様式の変動、これに伴います社会環境の立ち遅れが因果関係となるんではなかろうかという事を私も思うのでこれらの諸問題に関しまして市長はどのようなお考えで対処されるのか、ご見解をお聞かせ願いたいと思うわけでございます。ご答弁によって再問を続けたいと思います。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) お答えいたします。五点についてお尋ねがあったと思いますが、一点めの前教育長の森本教育長が非常なる努力によって教育機器を市内に整備した事についてそれをどのように将来発展さしていくかという問題かと思います。ご承知のように教育機器は現代の教育においては欠く事のできない秀れた教育の道具でございます。それでこの事については単に鳴門市のみならず全国的にもこれを取り上げて教育の推進を高めようという事については懸命の努力をいたしているのでございます。なかんづく鳴門市はこの方面にいち早く着目せられて前教育長や市長さんや議会の皆さんのご努力によりまして、すばらしい整備をいたされておりますがこれを将来は第二期としては活用と応用によって現在市内にいる児童、生徒の学力を飛躍的に向上さす方向を思考さしていかなければならないと思っております。でありますので私はこの方向を継承していきたいと思います。 第二点目は、学校教育についての二つのご質問であったように思います。一点目は教育機器の活用法でありますが、これは先生方の現職教育の問題でなかろうかと思うのであります。教員の現在の力というものはその時代時代に依って新しいものを摂取し、それをフルに活用して児童の教育に当たらなければならないという点からかつてはこの教育機器に不慣れな者でありましてもこれを今、通り過ごしてそれをふれなくて現在の近代的な学習指導法の展開は難しい状況になっておると思っております。こういう点から教育研究所等を中心にいたしまして操作や活用法について十分現場研修をいたしまして、機器の利用について万遺憾無きよう期していきたいと思っております。 第三点目は、私の前歴にふれられまして人事問題についてのご質問でございますが、人事は公正という事が一番大切かと思います。私達は預かっておる教育機関は幼稚園十八、小学枚十八、中学校六、高等学校一でありますが、それぞれの学校に勤めておる教職員が安んじて自分の持てる力をフルに発揮するような態勢作りをしていくのが人事の要点ではないかと思っております。それには公正という事が基本になっていると思います。そういう事で教育長として衿を正してこれは公正であるかという事について絶えず反省しながら進んでいきたいと思うわけであります。なお、人事は一時においてこれを解決する事はできないと思います。長期的展望に立ってはじめて公正は期せられると思います。そういう点について長期的な人事計画をもって全教職員が喜んで現場の教育に全精根が打ち込める態勢を作っていきたいと思っております。 第四点目は、教職員の社会的視野の問題についてのご質問かと思います。ご指摘のような教職員が何人かあるかと思いますが、教職員は教特法十九条に示されているように他の公務員と違った研修の機会を与えられているのはご承知の通りでありますが、中でも研究と修養その部面において現在行っている状態をみますと、直接教職に関係のある研究の領域計画は多いようでございます。しかしいわゆる修養の部面においてもやや不足の感、無きにしもでありますので、こういう点については十分踏まえて将来留意して現場指導していきたいと思うわけであります。 第五点目は、社会教育の問題でありますが、社会教育は非常に組織化が難しくこの効果判定が非常に難しい教育領域ではなかろうかと思っております。しかし最近叫ばれている生涯教育の観点から、又、青少年の健全育成や、又、市民の市の将来の展望等も考えてこの社会教育については相当大きい努力をしていかなければならないように思っております。幸い市の方では住みよい明るい豊かな町作りというスローガンを掲げておりますが、教育の領域からは人情が厚くて住みよい鳴門市、又、市民感情が良くて非常に明るい鳴門市、心豊かな鳴門市というようなものを社会教育を通して作っていきたいと思っております。相当な努力が先程も申し上げましたように必要かと思いますが、十分配慮していきたいと思います。以上でお答え申し上げます。    〔水道部長 笹尾清隆君登壇〕 ◎水道部長笹尾清隆君) 吉野川の汚濁についてお答えを致したいと思います。本年の九月十七号台風の影響に依りまして本市の上水道の水源であります、吉野川においても濁度が千度を記録したわけでございまして九月の十一日、十二日は千度を越すというような濁度であったわけでございます。その後九月末には大体四十度という濁度に低下してその後十月には二十度前後、十一月には十三度前後、現在は八度前後に低下いたしております。これは毎年雨量によって毎月の濁度というのは変動があるわけでありますが、現在では平常に復したと考えております。それから浄化処理でございますが、本市の場合はそれに対応するだけの施設を持っておりますので、絶対に心配は無いわけでございます。それから経費の面でございますが、薬品を使いましてポリ塩化アルミの凝集剤を使用しておるわけでありますが、濁度に従いまして二十度を越しますと薬品の注入量が多くなるのでありまして一ケ月平均六十万平均要しているわけであります。その薬品の使用の経費面において、本年度九月において前年度と比較をいたしますと大体取水量の関係等を考えますと約八万円程度が多くなっておると考えます。それから十一月、十二月につきましては前年度と大差は無いのでありまして平常に戻っておると考えます。以上でございます。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。水質汚濁の問題でございますが、早明浦ダムで大分汚れておりますけれども、これは県の方から強力に要求して大分きれいになったようにも聞いております。鳴門市の上水道の水源地であります旧吉野川の汚濁について今、水道部長がご説明申し上げましたように鳴門市の飲料水としては、これは今までに変りのない安全な水を供給しておるのであります。経費面において多少普通の時よりか高くつくかも知れませんけれども、これは大した事は無いのであります、問題は水道を引いておらない鳴門市の一%の人、今まで井戸水を使っている人が水質汚濁とはいいながら吉野川の汚濁とは関係なしに今日の朝日新聞にも、私もちょっと見ましたんですが井戸水に大腸菌が沢山入っているというのが載っております。それらの人の問題が起って来るのでありますところが、私が考えますのに水道料金なんか大した事ないんですからわずかな金を出し惜しみしないできれいな水を使用してもらいたい、きれいな水によってそれぞれの健康管理をやってもらいたいと考えるのであります。あの新聞記事にもありましたように市に対して何か措置を要求するという事でありましたが、何もかも市におんぶするのでなくして受益者負担でやらなければなりません。市内の至る所でそれぞれが或る程度負担してこの九十九%の水道普及率になっているからまだ引いておらない所も受益者負担をして早く水道の水を飲んでもらいたい、そんなところでケチケチしたらいかんと私は考えるのでありますが、受益者負担やって頂きまして市も協力いたしたいと考えております。以上でございます。     〔十五番 乾  茂君登壇〕 ◆十五番(乾茂君) 再問と要望いたしたいと思います。一の教育行政でございますが、就任されてまだ二ケ月少々の教育長に対しまして盛り沢山の質問をしたような気もいたしますが、教育というのは一分一秒も安んじてはならない、絶えず後を振り返り将来の展望に立って鳴門市の教育水準を高めて行くという職責にあられる人でありますので、先程私が冒頭ご質問いたしました諸問題それに対しまして教育長はとにもかくにも積極的な姿勢で、そして現教育長の諸教育施設を継承して住みよい明るい町作りに全力投球いたしたいということでありましたので、新しい佐賀カラーとでも申しますか大いにご努力を強く要望してこの問題は打ち切りたいと思います。 次に水質汚濁の問題でございますが、この旧吉野川の水の汚染それと環境破壊そして又、生活様式の高度な変革と高度な水準によるところの激変それに伴いまして前者の旧吉野川の水質そして又、鳴門市の水源地の取水に対しての浄化経費年間約六十万位と口で言えば安いようでございますが仲々六十万と私に言わせますと大金でございまして、これらの諸問題を今後毎年起る憂いがあるとすれば市長といたしましても高度な政治的配慮によりましてこの問題を解決されますよう強く要望いたしたいわけであります。 次に井戸水の汚染問題でございますが、市長のご答弁十二分に私も聞かしてもらったんですが、その受益者負担、そして又、市の行政指導面の点、相かみ合わせまして一日も早く上水道のきれいな水、そして又、それまでの間の病気にかからないような水質を改良する行政指導面の事を、そして又、市長が申されました受益者負担率の割合等十二分に考慮にはめて頂きまして、伝染病が出ないように、そして日常生活に不便をかけないように強く要望いたしまして私の全質問を打ち切りたいと思います。 ○議長(大端茂雄君)  一、架橋対策について 二、教育行政について             誠友会代表 二十三番 遠藤将弘君     〔二十三番 遠藤将弘君登壇〕 ◆二十三番(遠藤将弘君) 誠友会を代表いたしまして通告に従いまして質問をいたしたいと思います。先日の昭和五十一年度鳴門市十大ニュースのトップに本州・四国連絡橋大鳴門橋の起工式があげられておりますが、これが示すようにこの大鳴門橋の着工は鳴門市民等しく一日も早い完成を心より願うものであります。この大鳴門橋着工が去る七月二日行われて以来、現在橋脚工事準備工事としての足場工事作業用トンネル或いは県道のトンネル工事等が進められており、又、用地買収についても大毛島で精力的な構想が進められており来年度には桑島、斉田地区或いは木津、中山地区での交渉が計画されているように承りますが、このように建設或いは実施に伴い対市民の問題或いは本市の社会、経済、自然、環境面に与える影響は非常に大きなものがあると存ずる次第であります。こういった架橋に伴う影響、特に多々発生するであろうデメリットに対してどのような対応するのか、徳島県において昭和四十八年五月県庁内にポスト架橋対策班を設置し本年三月第二次中間報告として架橋によるデメリットの抽出と、抽象的でありますが、その対応策を策定されていると承っております。又、本市においても昭和四十七年鳴門市総合開発基本構想の策定に当たり神戸鳴門が昭和六十年度完成するとの前提に立って各施策の検討がなされ更にその後の状勢変化等を潜まえた中で色々な対応策の検討が急がれている事と思いますが、次の諸点についてお尋ねしたいと思います。一、千畳敷における景観阻害観潮施設対策についてでございますが、鳴門海峡は渦潮を伴う秀れた風景地で学術的にも貴重であり、現状保全が望ましいと自然環境保全審議会本四連絡橋問題小委員会でも言われている通りでございます。この度の架橋は、架橋と安定した輸送、交通手段の確保これに代わるべき適切な手段が得られないという事で架橋工事が認められたと承知いたしております。架橋のような大規模な人工地の設置はこの地域の景観を大幅に変える事となり、特に従来観潮の場として鳴門公園中心的位置として観光客に利用されて来ましたところの公園の千畳敷は非常な景観阻害となり、従来の価値は失われるのでなかろうかと懸念いたすのでございます。環境審の意見の中でも、一、架橋に対応して公園計画の見直しを行い現在の利用拠点その整備を行う他、新しい観点からの利用拠点の設定及び整備を行う事。二、保安上可能な限度において歩行トラフト下部の橋下部分を観潮その他の用に供する事について、関係機関と協議検討する事として失われる自然景観利用拠点の対応策を検討するよう指示されておりますが、これらの諸問題について現在どのように検討が進められているか、又、今後どのように対応していかれるのかお答え願いたいと思います。 ついで大毛島、島内における排水対策についてお伺いいたしたいと思います。この問題は島の人達が身近な問題として一番心配している問題でなかろうかと思うのでございます。山腹に道路の建設がなされるために従来なかった所に水筋ができたり、思わぬ方向から水が流れて来ないか等、色々心配は尽きないのではなかろうかと思うのであります。この問題について公団・県・市の間で大毛島内における本四連絡道路建設に伴う排水整備の協議が進められていると受け承っておりますが、この問題について前段申し上げた通り地域住民の結びつきが非常に大きいため、十分地元の意志を反映しながら進めなければならないと思うのでございます。現在公団が計画し地元住民に対しどのように周知され進められているかお伺いいたしたいと思います。 続いて交通対策についてお伺いいたしたいと思います。工事中の島内の交通対策は十分なされておるのであろうか。現在の県道鳴門公園線はトンネル工事だけで十分なのであろうか。八木の鼻より亀浦間の拡幅は心配無いのであろうか。或いは関連計画道路ができるのであろうか等よく耳にすることばでございますが、工事中はもとより大鳴門橋完成後の市内の交通対策について十分留意されなければならないと思っておりますが、この問題について順次路線別にお尋ねいたしたいと思います。まず現在工事が進められている大鳴門橋の部分のみが環境庁との止式協議済みであり、それに次ぐ陸上部分には今だに協議がなされていないと思うのでありますが、西淡インターより大毛インター或いは大毛インターより鳴門インター間についてそれぞれどのように計画され、いつ頃完成されるのか、少なくとも大鳴門橋完成と同時に鳴門インターまでの開通がなされなければならないと思うのでありますが、この事についてお伺いいたしたいと思います。 次に、国道十一号線バイパス計画でありますが、現在徳島市より今切川まで建設が進められておりますが、大鳴門橋完成時点に合わせて鳴門インターまででなく中山地区を通り櫛木で国道十一号線とすり合わせなければ市内の交通緩和につながらないと思うのでありますが、この計画はどのようになっておるのか、又、計画街路黒山中山線の完成目標を昭和六十年度においておりますが、少なくとも大鳴門橋完成時点において開通しておらなければならないと思うのですが、どのようになっているのかお尋ねいたします。なお又、県道鳴門公園線特に八木の鼻と亀浦間の拡幅は必要ないのか、それぞれお尋ねいたしたいと思います。更に今一つ経済対策の問題についてお伺いいたしたいと思います。海を隔てる事により時間的なロスや悪天候による輸送時の中断等が隘路となって阪神地区からの経済的波及効果を十分吸収し得なかった現在でありますが、大鳴門橋の建設により陸続化の一歩前進が実現し人と物との流動が一段と活発化し土地の変革産業構造、社会生活、生活意識等を地域の経済社会に大きな変革がもたらされると思いますが、架橋に伴うメリットの極大化とデメリットの極少化のために万全の方策が取られなければならないと思うのでありますが、どのように配慮され方策策定に取り組まれているか、又、今後どのような姿勢で取り組まれるのかをお伺いいたしたいと思います。特に第一次産業であります本市農漁業と阪神圏との関係と影響についての対応策について農林水産課長、工業商業並びにサービス業については商工観光課長にお願いをしたいと思います。又、輸送構造の変化のもたらすであろう運輸対策について運輸部長よりそれぞれ説明していただきたいと思います。 次に教育行政に移りたいと思います。最近鳴門の教育ということばをよく耳にするのでありますが、これは私のみならず賢明なる皆様方も同様耳になされている事と思いますが、又、この事につきましては、先般の全国都市教育長会議におかれましても、県内、市教委はもとより全国各地から多数参加頂きました、県教育行政にたずさわる人々のロから鳴門の教育は大変すばらしいと異口同音に言われました事はご案内の通りでございます。 さて、鳴門の教育はそれでは何がすばらしいのか、又、何がそう呼ばさせているのか、更に発展飛躍させるためには、どうすれば良いのか、思考する時に次の二点の事を思うのでございます。その一点は近代教育の最先端を行く教育工学による能力の開発でありますが、この事につきましては市長の市政に対する信念として、これからの日本は教育への投資によってのみ国際社会の発展に寄与できるものであり、ひいては日本の国家の発展につながる事であるとの市政の中で教育機器への投資がなされたのでありますが、この事については今更ながらの先見性と鳴門の教育にかけられる市長の情熱に感ずるものでございます。 この市長の熱意が教育現場に伝わり教育効果をますます高められ、各分野における鳴門市児童生徒の活躍足跡は目をみはるものが数多くある事はご承知の通りでございます。ただ今一歩さがり考えてみる時にややもすると教育機器に頼り過ぎた。すなわち機器という冷たさの中に教師と児童生徒の心のふれ合うふれ合いが人間本来のぬくもりのある教育が忘れられていないかと思うのでございます。今少し掘り下げてみますと中教審答申の中間まとめに書かれているように、一、人間性豊かな学童、生徒を育てる事。二、ゆとりのあるしかも充実した学校生活が送れるようにする事。三、国民として必要とされる基礎的基本的な内容を重視すると共に児童、生徒の個性や能力に応じた教育が行われるようにする事。又、これを受けて昭和五十一年度県教委より出された学校教育の目標及び基本方針にみられるよう、一、知、徳、体の調和の取れた人間性豊かな児童、生徒を育てる。二、社会の進展に即応し且つ社会に貢献できる自主的、自立的で創造的能力に富んだたくましい人間を育てる。となっております。以上のように今後教育に期待される事は従来の知育偏重の教育から生涯教育の観点に立って知、徳、体の調和の取れた人間性豊かな国民を育成する事と期した国民教育が行われなければならない事は言うまでもありません。本市教育においても、これらの事を踏まえて機器の効果的活用をはかり機器という冷たさの中での知教育に片寄った教育でなく、知、徳、体の調和の取れた本来教育の真随に到達する教育指導態勢の確立を期さなければならないと思うのであります。これらの諸問題に対する取り組みについて教育研究所の果たす役割りは真に大きな責務があろうかと思いますが、教育長は現在の教育研究所の役割をどのようにとらえられておるのか、又、現在の教育研究所の整備拡充を考えられておるのか、お伺いいたしたいと思います。 なお鳴門の教育を支えているもう一本の柱は人でございます。すなわち現場の先生方であろうかと思うのであります。鳴門の先生は自らの資質を高める研究を意欲的に行い、各種研究会を作り教師自からの発意の中で個人負担の研究費持ち寄りによるひたむきな努力がなされていると聞き及んでおります。又、教育機器導入以来鳴門の先生は、他郡市に比べて忙し過ぎるため子供と遊んだり話をしてやったり相談や悩み事を聞いてやる時間が少ないと悩んでいるとも聞いております。このように子供のために与えられた機器を身の物とするために情熱と信念を持ちひたすら努力を積んでおられる教師の姿ではないかと思うのであります。しかしこれらの先生は全員鳴門市内の人ではございません。他郡市より赴任して来ている先生方も数多くのぼってきていると思うのであります。この先生にはもう一つ住居という問題が加わるのでありますが、鳴門の教育が本市出身者のみでなくその人材を他郡市に求める時、行政の手によってこれら住居の問題の解決をはかる手をさしのべる必要があろうと思いますが、そこで市長にお尋ねいたします。市内で教員住宅の建設を進めるお積もりは無いでしょうか、お伺いいたしたいと思います。この事が人材確保につながり鳴門の教育がますます発展する基礎となると思うのであります。ご理解ある市長のお答えを求める次第であります。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。大鳴門橋の建設によりまして鳴門の景観がかなり変わって来るんではないかと私も心配いたしております。ご指摘のように千畳敷から渦を眺めると言う事がおそらくできなくなるんでないかと案ぜられまして、先日も公団の所長を招きまして色々説明を聞いたのでありますが、お茶園の方から見た景色は良くなるだろうけれども千畳敷から見た景色は今よりかもっと悪くなるんでないか、これは私も心配しておるのでございます。 なお、公団の方へもよく話しいたしたいと思っております。もう一つは渦の問題ですが、橋を架ける事によって鳴門の渦が無くなれば鳴門の景観はゼロでございます。私も渦を非常に心配しまして公団所長からも.色々な角度から説明してもらったんでございます。公団は架橋によって渦が無くなる事は絶対無いという確信を持って工事を進めているようでございます。私は素人でございますから流れは急になるだろうけれども急流だけが見物でない、あすこに渦が無くなってしまえば鳴門の景観は本当にゼロになるから渦の点は十分気をつけてやってくれという話はしておるのであります。あの工事、私達も常に見守って行きまして県へまかしておくのでなく、やはり地元でありますから我々があのエ事を監視しながら景観が悪くならないように、そして又、渦が無くならないように私達も見守っていかなければならないと思っております。 それから大毛島の排水問題ですが、先日も公団で排水対策を建てられまして市の方へ相談に来られております。しかしながらあの計画によりますとあの排水は国の補助金だとか起債だとか、県の補助金、市の経費なんかを合わせて排水工事をやるような計画になっております。これでは公団が地元に対して何にも出していないじゃないか、こんな排水計画なら無理に公団を中へ入れなくとも我々の力でできる排水計画じゃないか、ここで公団が一つ腹を突き出してこういう排水計画は全部公団の経費でやるべきだ、こういう話を先日も、たまたま蓑輪さんが私の所へ尋ねて来られましたので、その時に話をしたのでございます。公団としては経費の出所が非常に難しいように言っておられましたが、この排水計画は私の方針通りに話を進めていきたいと考えております。こういう事をする事によって公団が地元に対して一つのサービスと言いますか、地元民に対して排水の心配の無いように、しかもその排水は自分がやるんだという心意気を示してもらいたいものだと思っております。 交通問題にしましても、その通りであります。橋が或る程度できてきますと、かなり橋を見に来る人があるだろうと思います。完成した時には勿論来るだろうと思いますけれども工事中も色々な人が現場へ見に来ると思うのであります。現在のような道路状況そして駐車場の状況ではおそらく車が混雑して動けなくなるだろうと思います。これを早く何とか車がスムーズに流れるような方法を考えなければならないと私は考えております。連絡橋の問題ですが、先に公団の方でも色々研究をされましてあの山の上を通りまして小鳴門橋の五十メートル位東の方へ大きな橋をかけまして桑島の山を通って桑島・斉田を通り中山の方へ行くあのルートを一応第一案に上げております。私も色々考えましてルートが別なルートが無いであろうかと考えて話し合いいたしましたが、やっぱり原案より仕方がないという感じを持っております、この橋ができまして連絡道路ができますと、連絡道路をうまく利用して鳴門市に有利なようにこれを利用していかなければならないと考えております。高速道路の完成は勿論橋が完成するまでに、大鳴門橋が完成するまでにこの連絡道路を完成しなければならないと考えております。公団とよく話をいたしまして用地の買収にも協力していきたいと思っているのであります。それから県道のバイパスですが、これも勿論大鳴門橋ができるまでに立派なバイパスができて中山を通って十一号線に結ぶような道路ができるであろうと考えているのでこざいます。橋ができると鳴門市の様相もすっかり変って来ると思います。或いは大阪・神戸の方からも大きな商店も鳴門へ進出して来るかもわかりません。鳴門の産物もどんどん京阪神の方へ出ていくかもわかりません。私達は大鳴門橋の完成という事を考えまして道路の問題、地場産業育成の問題、観光開発の問題とか色々な面にわたってこの大鳴門橋の完成を有利に利用して鳴門市の発展をここで考えていかなければならないと考えております。それから教育の問題でございますが、教育機器を導入いたしまして今年で全部の小学校に備わる事になりますが、教育の機器導入というのは、これは一つの教育の手段でありまして、これだけが教育ではございません。いわゆるおちこぼれの子供これを早く発見して子供一人一人の力をつけてやる、そして他の子供に負けないように少なくとも義務教育の完全な実施をいたしたいと私は考えておるのでございます。機器だけに頼るものではございません。勿論ご指摘のように知育、体育、徳育この三つは兼ね備えていかなければならないと考えておりますし、勿論現場の先生方もそういう気持ちで努力されているのであります。ご指摘のように鳴門市の先生方がこの教育機器を使って非常に勉強しております。私も先生に感謝しておりますが、余分な何といいますか、重労働というか子供に教えるために自ら教材を作り機器にも習熟し色々な研究会を開いて自分で勉強されている。あの先生方の教育に対する熱意に対して私も心から感謝を申し上げているのであります。そこで教員住宅の問題が起って来るのでありますが、立派な先生を鳴門市へ誘致、誘致するというのはおかしいですが来て頂くために、今住宅が非常に不足している、だから教員専用住宅をこの際作りまして今までの先生方の労に報いたいと私は考えているのであります。来年度予算に何とか教員専用住宅を作りたいと考えているのであります。以上であります。     〔市長公室長 西本信也君登壇〕 ◎市長公室長(西本信也君) お答えいたします。本四の問題について只今市長がご答弁申し上げましたものに補足いたしたいと思います。道路関係において本四関連ルートにつないで国道十一号線バイパス、それから黒山中山線それから鳴門公園線の拡幅という問題のご指摘がありましたわけであります。国道十一号線については、ご指摘のように徳島から松茂を通じまして櫛木へ抜けるという建設省の計画でありまして、この事については県と共に建設省の方へ十分接触いたしまして本四関連ルートとつなぎたい、その時点でつなぎたいという事であります。 それから都市計画の黒山、中山線でございますが、これについては十一号線バイパス同様に早い機会にこれにつなぎたいと考えております。 それから第三点めの鳴門公園線ですが、これも県において建設省の方から補助をもらいまして、より早い機会に完成する方向で処理する計画でありますのでご理解頂きたいと思います。以上でございます。     〔農林水産課長 三島利克君登壇〕 ◎農林水産課長(三島利克君) 架橋後における第一次産業の対応策であったかと思いますが、ご承知のように農漁業の産物については従来からも大消費地でございます京阪神地域との交流によりまして鳴門市の第一次産業が伸びて参ったと思われます。そういうふうな面から考えてみますとやはり架橋によりますところの時間的な輸送の短縮というようなものが非常にプラスになって来ようかと思われます。特に生鮮食糧品についての強い条件と申しますと鮮度がまず新しくて品質の良い物が市場価値が上るという事から考えますと架橋後における第一次産業の問題につきましては、いわゆる鳴門市が都市近郊の産地として生鮮食糧品の産地といたしましての効果を上げる施策がより好条件に展開していくと考えているわけであります。現在産地間競争非常にきびしいものがございます。そういう産地間競争にうち勝つためにはやはりただ今申しましたような条件整備が必要でございます。そういう面からそれぞれの農漁業共同組合のこれからの行き方といたしましては更に共撰共販態勢を確立いたしまして、それによりまして市場からの需要に対応していく生鮮食糧品がコンスタントに出荷できる態勢作りと申しますか、そういう問題がこれからは非常に要請されて来ようかと思います。 只今市長からお話がありましたように、やはり架橋に依りますところのプラス面を最大限取り入れるという方法をこれからも具体的に研究していかなければならないと思いますし、それぞれ農漁業共同組合との連絡調整をはかりまして、そういった共撰共販態勢の確立の問題等についても更に強力に推進をして行きたいというふうに考えておるわけであります。以上でございます。     〔商工観光課長 尾崎定男君登壇〕 ◎商工観光課長(尾崎定男君) お答えいたします。はじめに大鳴門橋に関連して鳴門公園の景観の問題、市長が答弁いたしました件の補足いたしますが、ポスト架橋の関連として鳴門公園の見直しを、現在主として環境庁の公園事業になるわけでございますけれども県と共に今後の施設利用計画を中心に検討している段階でございます。ご指摘のございました観潮施設というものが架橋によりましてかなり従前の千畳敷が問題になって参ります。従いましてこうした観光客の観潮する施設展望台そうした問題或いは又、来市するマイカーの駐車場問題こういう施設利用を中心にできるならば本年度にそうした県との調整を終えまして五十三年度に環境庁とのそうした協議に入るという県の意向でもございますので、できる限り地元の鳴門といたしましてのそうした観光客の受け入れ態勢が十分応えられるような施設利用特にそうした観潮を展望する施設を県と共々協議をしてみたい、かように思っております。 それから第二次第三次産業が架橋後によります影響、ご指摘のようにやはり阪神経済圏に徳島県が否応なしにそうした経済関係が派生をして参ります。 人と車との関係による物流の変化というものが非常に鳴門市あるいは徳島県だけではその想定というのが非常に難しいわけでございますけれども特に工業関係については、やはりそうした阪神経済圏におきます市内業者の原料仕入れとか或いは下請けの受注の関係とかあるいはそうした販路の関係そういう問題については、やはり業界共々そうした市場調査と言いますか、そういう関係を業種別に組織化いたしまして問題検討しなければならないのじゃないかと考えております。 それから三次産業の商業関係でございますけれども阪神の経済圏が日常のレジャー圏に私達が入るのでございまして一部架橋後のそうした人の流れによります買物客の阪神への移動という事も考えられますけれども、やはり地元におきます。そうした商業の組織化の推進、これに基づきます魅力ある商店街造り施設造りというものをやはり目指して現在でも一部大道等の商店街におきましても架橋後に対応する一つの施策として施設造りの推進に当たっております。従いまして行政といたしまして、そうした商工団体共々そういう顧客の吸引力あるいは施設造りの魅力化という事について検討していかなければならないとかように考えている次第でございます。それからサービス関係についてでございます。インターの問題が完成いたしますとやはり過去におけるそうした他都市の事例をみましても物資の流通センターといいますか、一つの卸団地あるいは倉庫業の集約化といいますか、そういう関係が出て来ようかと思います。具体的に阪神経済圏とのそうした物流の徳島県がどの程度の拠点となるか、又、第一次産業も含めてそうした問題がインターを中心にいたしましての業界の調整といいますか施設と申しますか、そういう関係が出て来ようかと思います。これについてもかなり専門的な問題に入って来ますので第三者の機関によります専門家のアドバイス、県当たりとの今後研究を十分いたしまして流通センターが地元産業に良い条件を与えるような方向で研究をしていきたいと考えております。     〔運輸部長 浜野恭夫君登壇〕 ◎運輸部長(浜野恭夫君) 本四架橋に伴います運輸行政の在り方についてのご質問がございましたが、ご答弁を申します。本問題については現在の所まだ腹案は全然持っておりませんが、今後公団あるいは関係官庁その他関係団体等の連絡を密にいたしまして工事の進捗と共に時代の波に乗り遅れないよう努力をしていきたいと思います。なおその間におきましては阪神乗り入れあるいは又、観光面を勘案した中において今後の運輸行政の在り方を検討していきたいと考えております。非常に簡単でご答弁になったかどうかわかりませんが、以上でご答弁とさして頂きます。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) 教育研究所の役割りと充実についてのご質問にお答えいたします。教育研究所は市の定められた四十六年三月の条例十四号によりますと教育に関する専門的、技術的研究をする機関であり教育関係職員の研修をする機関であるというように目的で定められております。全国的に教育研究所が最近途っております傾向は研修所という色彩を強めております。従いまして県の方でも従来県立教育研究所はございましたが、最近は名称を改めまして教育研修所と研修センターと言っております。こういうように各地においては研修の方向をとりつつあります。従いまして本市においても、この色彩を強めているような感じがいたします。先程市長の方から説明がございましたように、私達の市の取っている教育工学を中心とする研究成果は、すでに全国的な注目を集めておる非常に高い水準の域まで行っておりまして、それは市内の教育職員の約七十%余りの.支持率を得ております。これに参加している者は約七十%余りであります。来年はもう少し増えると思っております。こういうふうに非常に機器の活用については好ましい方向を途っている感がいたします。ところが最近十二月八日に良くわかる学習指導という会合がございました。県内各地においてこの機器利用によってよくわかる学習指導の方向の模索が非常に活発に模索されつつあります。こういう時において私達の研究所市教育会といたしましてもいたずらに先進的な水準に甘んずる事なく更により深いものへと研究の領域を拡張していかなければならないと思っております。そういう意味においてもう今から来年度の準備をいたしまして、こういう方向にふさわしいテーマを取りまして現場の要求に応えていきたいと思っております。以上でございます。     〔二十三番 遠藤将弘君登壇〕 ◆二十三番(遠藤将弘君) 架橋対策教育行政についてそれぞれ関係各位より答弁を頂きましたが、教育行政については早急な推進と万遺憾のない対策を取られるよう強く要望して終わりたいと思います。 架橋対策について今一つ市長にお尋ねいたしたいと思います。市長も答弁で申された通り陣頭に立ってこの問題解決に当たられる意欲は十分に汲み取れるのでありますが、今一つ市民の望んでおりますのは谷市長が鳴門市の市長として、この大鳴門橋の開通式に六万市民の先頭に立って通り初めをして頂くという事であります。 すなわちこの事がポスト架橋の諸問題で谷市長が責任を持って解放するという事につながると思うのであります。どうか熱望する市民に対し市長の心情と決意の程をお聞きいたしまして私の質問の締めくくりといたします。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。大鳴門橋の着工が非常に遅れまして私も実は困っておりますが、私は老人会の諸君と大鳴門の橋ができたら私がバスをかまえるから一緒に渡り初めいたしましょうとこういう約束をしておりますが、さあそれまで寿命が持つかしらんと案じておりますが、できるだけそういう気持ちで頑張っていきたいと思っておりますのでご了承願います。 ○議長(大端茂雄君) 小休いたします。     午後 二時三十分 休憩     午後 二時五十分 開議
    ○議長(大端茂雄君) 再開いたします。 一、その後の災害復旧対策について 二、福祉行政について 三、教育行政について             二十二番 松本 聖君     〔二十二番 松本 聖君登壇〕 ◆二十二番(松本聖君) 議長の許可を得ました三つの問題について一般質問をいたしたいと思います。理事者の懇切丁寧な答弁を求める次第であります。まず第一番のその後の災害復旧対策についてでございますが、台風十七号による鳴門市は大被害を受けたわけでござまますが、その後数ケ月経って参りまして市当局においては関係課において鋭意復旧の努力はされていると思いますが、私はこの問題について二、三の質問をいたしたいと思います。 まず災害復旧については国からの大幅な資金的な援助があるわけでございますが、幸いにこれの受ける順序といたしましては、それぞれ国からの査定があるわけでございますが、その事を一つお聞きしたいと思います。国の査定が農林省建設省等々からやって参ったと思うわけでございますが、これについて公共土木関係と農林関係申請してどれ位何%位採択されたのか、まずお聞きしたいと思います。次に災害復旧の二つめの問題として事実こういう事があるわけでございますが、市道にかかる橋が落ちたままの状態であるとか、道路ががけくずれで歩くやっと歩くだけで土のうも積んでなしにそのままの状態であるとかそう言うふうな所が見受けられるわけでありますが、十七号台風で被害を受けたままで、そのまま放置されている橋や道路は何ケ所あるのか、全体の何%位なのか、何故放置しておくのか、その理由をお聞かせ願いたいと思います。三番目の問題として被災農家に対する対策でございます。台風による被害は特に第一次産業である農家に対しては非常に大きな被害をもたらしたわけでございますが、特に堀江地域の米作地帯の農家の受けた被害は実に深刻でございます。例えばある家では米の政府へ売れる米が三十キロ俵でたったの五俵しかない収量は平年の半分以下で取れた米が政府買い上げを特別に今年はやろうとしている等外の下にもならん一キロ四十円位の米が去年の半分しかとれていないというような非常に深刻な状態で歳の瀬をどのようにして越そうかというふうに思っている農家が多々あるわけでございますが、鳴門市としては、こういうふうな実態を把握しておられるのか、被害農家に対する救済策は具体的にどういうふうにやろうとしているのか、天災融資資金の貸付けとか稲の共済の内払いとか色々対策はあろうかと思うわけでございますが、そういうふうな諸施策について鳴門市はどういう対処の仕方をしようとしているのか、そうぃう事をお聞かせ願いたいと思います。 第二問めの福祉行政の問題についてでございますが、今議会には市長はじめ各種の給与報酬引き上げ条例案が上程されております。こういう時に私、特に歳の瀬を迎えて生活保護家庭や、それに準ずる状態におかれている生活に苦しんでおられる市民の方々が、まだ見受けられるわけでございますが、こういう方々のために市独自で何らかの援助をすべきであると考えますが、市長の考え方をお聞かせ願いたいと思うわけでございます。 第三番目の質問でございますが、教育行政についてでございます。教育長が新しく代わられまして教育行政について熱心に取り組まれている事と存じますが、ここで先程の質問者とダブル点もあるわけでございますが、一言お聞きしておきたいと思うわけであります。前教育長の森本真章氏と教育長はどこがどう遣うかという事を非常に多くの市民が関心を持ってみつめているわけでありますが、私自身も非常に大きな関心を持っております。今日は色々質問したいわけでございますが、そういう色々な中で二つの問題を取り上げて教育長の考え方をおきかせ願いたいと思うわけであります。一つは父母の寄附によって学校施設等の充実についての教育長の考え方を聞かして頂きたいと思うわけでございます。客観的に見まして、その地域の方々、P・T・Aの役員の方々が寄附に対して熱心であるというふうな所は他のそういう熱心でない学校と比べて施設の充実が先行するわけでありますが、こういう状態が放任されておくと教育の機会均等というふうな点から考えてどうなのかというふうな点が心配になって来るわけでございますが、こういうふうな問題について教育長はどういうふうなお考えを持っておられるかお聞かせ願いたいわけであります。二番目の子供の遊びについてでございますが色々な意見もございます。家庭での事まで教育委員会に聞くのはどうかというふうな事も言う人もおりますけれども子供のいわゆる放課後や日曜祭日での遊びについても色々と学校当局から指示と申しますか、指導が父兄を通じてなされているのが現状でございますが、こういうふうな事から考えてみますと教育委員会においても、子供の遊びについては教育的見地から色々な方針を持っておられると認識するわけでございますが、こういう観点から質問をしたいわけであります。最近、小・中学生の間でゲームセンターへ行ったり商店の店先にある。パチンコに似たような遊具がだんだんと設置しておりますが、その遊具の名前が何であるか、私不勉強で存じんわけでありますが、こういうふうな遊具に子供が熱中して子供が小遣いを沢山使う一日に千円もそれ以上も親にもらったり子供間で融通し合ったり、はなはだしい時には親の知らん間にそういう金を持ち出して、こっそり遊んでおったという事を聞くわけでありますが、こういうふうな遊びについて現状では大きな問題はまだ起っておらないように思うのでございますが、実態を教育委員会はつかんでおられるのかどうかという事をまずお聞かせ願いたい。答弁を得て再問もしたい、以上でございます。     〔土木課長 野間繁満君登壇〕 ◎土木課長(野間繁満君) まず土木課関係の分についてお答えいたします。公共土木施設の建設省関係の災害査定、一次査定、二次査定とございまして集計で申し上げたいと思いますが、集計で申請が百三十ニケ所二億四千五百八十四万二千円で検査額が百三十四ケ所で二億二千八百八十七万四千円です、九十三・一%です。ケ所数が増えましたのは途中をカットせられまして設計書を分冊せられたのでニケ所増えております。それともうーつ市道でまだ災害後旧されておらないそのままのケ所と理由ですが、橋梁については臨時の道路をつけておりますが、工法的にも非常に費用のかかる所については、早速本復旧したいという事で今だ三ケ所そのまま残しております。迂回路もあるという事で残しております。本月中には今県の方に指令前着手の申請書を出しておりますので本月中には発注する予定でおります。以上です。     〔耕地課長 森谷貞夫君登壇〕 ◎耕地課長(森谷貞夫君) お答えいたします。農林省所管の農地及び農業用施設の査定結果でございますが、これは一次二次三次査定までございますが、集計でお答えいたします。 まず農地が九十九ケ所農業用施設が二百九十八ケ所合計申請ケ所数三百九十七ケ所でございまして申請額が七億とびとび七十五万九千円でございます。これに対しまして、いわゆる査定で採択されたケ所でございますが農地九十九ケ所、それと農業用施設二百八十七ケ所でございまして合計三百八十六ケ所でございます。査定金額は五億五千とんで九十七万八千円でございます。採択率はケ所数にいたしまして九十八%でございまして事業費の割で申しますと七十九%でございます。これの復旧の方法でございますが、一応十二月の補正も合わせまして五億五千万の三十%を予定しております。で現在自主設計を急いでおりますが、大体年円には三十ケ所の発注を終わりたい。残りは一月早々に発注する予定にいたしております。以上でございます。     〔農林水産課長 三島利克君登壇〕 ◎農林水産課長(三島利克君) 農林水産課で担当いたしております治山林道関係についてご答弁申し上げます。治山関係についてはケ所数が十六ケ所、これ以外に大麻中学校裏とか黒崎雇用促進住宅の裏がございますが、これは一般治山という事で国県がやっていた工事でございますのでこれを除きますと被害総額が三千六百五十八万円でございます。昭和五十一年度の実施額は一千三百万という事でございます。 それから林道関係についても査定が鳴門市においても七日から十日までございまして最終決定がまだ査定官が県下を回られているので一両日中に決定があろうかと思いますが、まだ確定しておりません。被害総額は一億一千四百万円で現在の見込みでは約九十%程度が確定するんではないかという予想でございます。ケ所にいたしましては林道十一線の五十六ケ所でございます。以上でございます。失礼いたしました、それから被災農家に対します救済策でございますが、お説のように現在救済策といたしましては天災融資並びに自作農経営維持資金、それから農業共済によります救済というふうな項目で現在作業を続けておるわけであります。ご参考までに具体的に申しますと天災融資についてはそれぞれ各農協を通じまして資金枠といたしましては二億一千四百四十万円の資金枠の円示が参っております。これについてもご承知のように被害年収量が収穫量が三十%以上の減収で年収の十%以上の被害農家という方々が対象になりましてそれぞれ借り入れをして頂くわけでございます。天災融資の農家に対します借り入れ限度額は被害総額の六十%でございまして最高が激甚災の指定がございましたので一農家百万円、それから果樹栽培農家それと畜産農家に対して被害総額の八十%借り入れられまして最高限度額これも激甚災の指定がございましたので二百四十万円が借り入れできるわけであります。それから天災融資法で救われなかった農家の方につきましては農業委員会の方で扱って頂いておりますんですが自作農維持資金という資金についても一応枠取りしております。従いまして天災融資で救われなかった方をこの資金から救っていこうという考え方でございます。それから特に養鰻業者が非常に大きな被害を受けられたという事でございますので養鰻業者に対しては天災融資並びに農林漁業金融公庫それから国民金融公庫、三資金でもって救済していこうという事でございまして天災融資については八千二百五十万円、農林漁業金融公庫の資金につきましては二千六百万円、国民金融公庫については一千六百万円、それぞれ枠取りして手続きを取っているような次第でございます。それから農業共済事業について、これもご参考までに申し上げますと引き受け戸数が千四百十六戸でございまして、この内被害農家が七百九十四戸になっておりますので率にいたしますと五十六%との農家が今年度は被害を受けられましたというのでありまして引き受け面積から被害面積の率を申し上げてみますと二十六・六%が被害に会われたという事でございまして県の農業共済連合会に最終的にあげましたのが十一月の十五日でございまして目下連合会と交渉いたしておりますが、できるだけ早期の支払いをお願いしたいというので年内支払いという事で目下精力的に話し合いを続けておる次第でございます。それからもう一つ特に今回山地の梨の栽培農家が非常に流出埋没の被害に多く会われたという事でこれについても梨主産地形成事業という事で県の方から県単事業で補助事業を頂きまして目下そういう事で鳴門市の果樹研究会の方で苗木の斡旋事業をやっております。それを申し上げてみますと申込みがありました幸水苗というのですが新しい新品種でございまして一番希望が多いのでございますが現在まとめているのが四千七百六十八本、単価が約三百円でございまして、これの三分一強一本に対して百十五円の補助をいたしたいという事で鳴門市の果樹研究会の方へ補助金を流したいというふうに考えている次第であります。以上でございます。     〔福祉事務所長 仲須 貿君登壇〕 ◎福祉事務所長(仲須賢君) 低所得者に対するところの年末の援助措置について私からお答えいたします。昨年と本年と変わっておりますのは現金給付は同額でございまして現物給付が昨年から二割増の日用品を購入し慰問に回っていくようになっております。なお期末一時扶助として昨年よりこれも同じく二十%位上りまして一人世帯で五千三百三十円、五人世帯になりますと二万六千六百五十円がこの五日に生活保護の支給日と一緒に被保護家庭には交付済みでございます。その他に毎年行っております被保護世帯の見舞金につきましては、これは生活保護は所得補償でございまして私の方から市単独に生活保護家庭並びに入院患者それから老人身障精薄等の施設へ入所されている方々にお渡しするのは福祉的要素を持つ見舞金でございまして一般社会の中で大きなハンディキャップを持たれている方々に対して慰謝激励をする目的を持ってお見舞を申し上げておりまして、これについては早速十六日から施設の慰問、それから病院の生保入院患者に対する見舞については本月の二十日から実施するようにしております。色々物価も上がりますし、そういう家庭にもしわ寄せがありますので市の単独で給付する時には生活保護法によりますと、収入認定しなければなりません。それで社会保障的なものを幾ら市の方が出しましてもー方生括保護の方の収入認定いたしますと、それだけ減りますので現在のところ生保の見舞金については昨年と同額にいたしております。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) 寄付による施設の充実の件についてお答えいたします。 三点をあげてお答えいたします。その一つは学校の教具の基本的なものは校費をもちまして年次的に整備もしくは更新するというような事はすでに市の基本的方針として今まで打ち立てられているように思います。 第二番目は父母の負担軽減の観点から私はこういう寄附行為に対しては余り奨励する態度は取っておりません。 第三点目は善意の無理のない寄附に対しましてはその受理の手続きを教育委員会はいたしております。以上三点。 子供の遊びについて四点上げてお答えいたします。 その第一点は子供の校外での遊びの事についてでありますが積極的には余暇をどのように過ごすかという問題は子供のみならず現在の大人の生活においても非常に大切な問題であろうと思います。かつては、わずかな時間も勤労で過ごすのが美風とされておりましたが、これからの人間の生活には余暇の活用と申しますかレクリエーション活動が非常に大切だといわれております。そういう意味におきましてこの余暇に良い趣味を作るとか読書の習慣を作るとか良い音楽を聞くとか、又、楽器を使って色々な曲をかなでる、またスポーツに親しんだり、野外の写生を楽しんだり、また植物や昆虫の採取を楽しむというような事に学童の目を向けていって余暇をうまく利用するように導いていくのが良いのでなかろうかと思います。これがために第二点目といたしましては勿論生徒に学級会活動等を通じてそういう指導もいたしますが、ご父兄の考え方もそういう事に共鳴して頂くという意味においてPTAの家庭教育学級とか成人講座等を通じまして、こういう余暇の正しい利用の仕方について教育を進めていかなければならないと思っております。なおご質問の中にありましたが、そういうふうにしましても色々落ちこぼれといいますか非行に走る懸念の事例が各所に出て参りますが、これにつきましては、それぞれの学校に子供会であるとか、若しくは生徒会の校外補導組織を持っておりますので、休日また長期の夏休み、冬休みの期間中における校外指導の問題については入念に再点検するようにしなければならないと思っております。これは各学校で行われる事でありますが、更に重奏的に市の教育委員会の企画といたしましては青少年課、青少年センター等を中心といたしまして市内の青少年の健全育成の立場から小・中校外補導連盟等を通じまして街頭補導であるとか、また野外活動等を通じまして善導に努めております。第二学期の終わり近くなりましたが、最近もこういう小・中学校校外補導連盟もしくは学校教育課長の系統に属しております校長会等を通じて色々な予想せられる事例について各学校長に善導方を依頼しているわけであります。以上お答えいたします。     〔二十二番 松本 聖君登壇〕 ◆二十番(松本聖君) 再問いたしたいと思います。先程土木課長が知っておりますやいうような事を私語で話されておりましたが私は極く一部の事は知っておりますが、全体の事については十分災害復旧の事について公共土木の復旧対策について知らんわけでありますので勝手に判断するのでなく質問には詳しく答えて頂きたいと思うわけであります。先程の答弁によりますと今月中に発注して工事にかかるような段取りであるというふうな答弁を得ましたので一応安心したわけでございますが、そういう大規模というのでなしに市道には違いないのですが、災害でですね、路肩が崩れて自転車位しか通れない所を堀江の山間部では見受けられるのですが、ああいう所も今月中にやられるのか、私考えるのはですね、あの位の事なら土木の直営ですぐに応急復旧ができるのじゃないか、今のままで放っておくとですね交通の通行止めもしておらないし、がけから車等で転落すると人命にかかわるような事にもなりかねんと思いますのでですね、どうなっておるのか聞きたかったわけであります。重ねて質問いたすわけであります。次にそれと合せて災害復旧の問題についてですね、災害復旧事業は三年間で完了さすという制度の建前があるわけでありますが、これの何から先にやっていくかという事が一つ問題になって来ようかと思いますが、その点についてですね、優先順位は一体どこら当たりで決定されているのか、この際お聞かせ願いたいと思うわけでございます。市が単独で判断してやっていくのか、又、私の考えと申しますか、私はそういうふうな立場からお聞きしたいのですが、民主的にやっていくという事になれば多くの関係地元民の声を聞いてやっていくのが正しいやり方でないかと思うのですがここら当たりの決め方を納得のいく答弁を得たいと思うわけであります。それから農地の災害復旧事業の問題についてでございますが農地も色々と災害がございまして大規模から小規模まで色々あるわけでございますが、耕地課の説明によります一定規準以上の被災農地でないと復旧事業の対象にならないという事なんでございます。こういうふうな農地の復旧がですね、具体的には国からの補助がない場合には市単独ででも補助をして農業者の被害を救う事があって然るべきだと思うわけでございますが、そのあたりの具体策は災害をうけて以後数ケ月になっておりますので市としては具体的な腹づもりができておると思いますが、その点についての明確なご答弁を求める次第であります。 次に被災農家の救済策についてでございますが、先程農水課長より色々説明がございました共済金の支払いを年度内にどないぞできるよう折衝中であるという事でございましたが、この点特に強く実現方を要望したいと思うわけでございますが、それ以外に天災融資資金また自作農創設資金、こういう貸付けが私の聞く所によりますと一月に入らなければ貸付けできないという事を農協関係者は申されておりますが、どこの家庭も同じだと思いますが農協経営者にとっては盆と節季が支払いの時期になるわけであります。そういう時にこそ資金が必要なんでございますが、そういう実情をふまえて暖かい行政をやるのが鳴門市の行政でなければならないと思うわけでございます。そういうふうな点についての考え方、決意の程を市長及び関係課長からお聞かせ願いたいわけでございます。 第二問めの福祉行政の問題については福祉事務所長から色々と説明がございました。金で支給すると生活保護費から差し引かれるという事は私も十分存じておるわけでございますが、そういう事ではなしに法に抵触しないような方法で、そういう人達を救っていく今の国の生活保護基準が実際それで文化的な生活が営めるかといえばそれはちょっと無理だ、現実にそぐわない点があるという事は十分ご承知だと思いますが、そういう場合に生活保護費が削減されない方法で、そしてまた合法的な支給方法があろうと思いますので、そういう考え方で低所得者及び家庭生活状態が恵まれておらない市民方々に暖かい正月を迎えるような暖かい援助の手を差し延べる方法があると思いますが、それについての考え方をもう一度お聞きしたいと思うわけであります。 次に第三問目の教育行政についての問題ですが、先程教育長は要約されて説明をされたわけでございますが、父母の寄附による施設の充実について、こういう方向は極力押えていきたいという考え方は披歴されたわけでありますが、問題になるのは善意による寄附というのがどういうような事が善意の寄附なのかという事が問題になって来ようかと思うのであります。それと先程私が心配してお尋ねした事についてご答弁がなかったのでありますが、こういう形で色々と教育施設教育機器等についての寄附が非常に盛んな所と盛んで充実している所と最低限市が公費で購入している学校とでは教育に格差が生じて来ないかという事についての心配についてご答弁が無かったわけでありますが、そういう点について鳴門市においてなければ全面的な教育の専門家としての教育長として研究されておると思いますが、そういうふうな事についてこの際答弁を求めたいと思うわけであります。次に余暇利用の問題ですが、一般的な答弁があったわけでありますが、私が心配しているのは子供、小さい判断力のとぼしい小中学生にあのようなパチンコみたいな遊具で遊ぶくせをつけると、それに中毒と申しますか、日に日にでもいきたいというようになっているのが実情だと父母から聞かされるわけでございますが、ああいうふうな問題について教育委員会としては、どう考えておられるか、学校当局と相談されて指導されていると思いますが、その事について具体的に答弁を頂きたいと思うわけであります。     〔土木課長 野間繁満君登壇〕 ◎土木課長(野間繁満君) 施設の復旧順位でございますが、査定当時に向うさんがきまして現地での実態をみまして緊急度の順位というランク付けをしております。それを基本にしまして市の方でも生活に支障が無い事を優先という事で比較的河川と道路と比べまして道路を優先にして現場の実態も勘案して年度別の順位を決めております。それと金額によりましても大きな分は年度内に完成せんという事で五十二年度予算にみまして債務負担をして五十一年度後期で発注するという考え方もたてております。それらを勘案しまして大体橋梁は百%今年度発注の予定です。道路につきましては四十七%河川十七%というように本年度の分については道路を優先的に施工する予定でございます。それともう一つ簡単な部分で直営でも復旧したら良い所が残されているという事でありますので折角災害復旧で査定を取っておりますので同時に復旧したいという事で発注する予定でございます。以上です。     〔耕地課長 森谷貞夫君登壇〕 ◎耕地課長(森谷貞夫君) お答えいたます。復旧の順位の問題でございますが、これについては被災農家の方々に取ってはその年に全部直してほしいという気持ちは十分わかるわけでございますが、予算の関係その他において三ケ年という事で制約を受けておりますので、その内、溜池等で二次災害の発生が心配されるような所また農地等においては土砂が堆積いたしまして直ちに取りのけなければあとの営農に影響がある所を重点にやるようにしております。ケ所の選定については県とも十分相談しながらやっております。農地等の土砂の流入の廃土でございますが、これについては国庫補助対象といたしましては一件金額が十万円以上という制約があるわけであります。これも連絡を受けた都度現場へ私の方の係りの者が参りまして一応この程度という事であれば自力復旧してもらいたいという事で説明をいたし納得を頂いております。大体面積にいたしまして三畝半程度ですね、その位に土砂が入っておるなら場所にもよりますけれども平均的な機械施行という事になりますと、それ位でないと十万円以上にならないというふうな金額が出て参りますので、その点は一畝程度二畝程度の所につきましては地主の方々に説明して納得してもらっているのが実情でございます。     〔農林水産課長 三島剰利君登壇〕 ◎農林水産課長(三島利克君) お答え申します。資金の借入れの時期でございますが、これについては、できるだけ年度内貸付けという事で色々協議をいたしましたんですが、この資金については、それぞれ各農協の転貸という事になりますので、それぞれ各単協の係りの方に緊急にお集まり頂きまして貸付けの事務等について協議いたしましたが、時間的にも非常に少ないという事と貸付けの対象が多いという事で事務処理上の問題もございますし、また一方第一回の年度内貸付けをやりますと一回の償還が十二月の末に第一回の償還をしなければならないという事にもなって参ります。そういう関係で天融については五・二%の資金が六年と三・三%資金が七年の借入れ期間になりますんですが、第一回の償還期限が十二月末になってきますと、かえってそういった被害農家の負担が重くなるのじゃなかろうかというご意見もございますので、できる限り五十二年度当初に借入れができますようにそれぞれ窓口でございます各農協の方にご準備を鋭意お願いしているような現状でございます。     〔福祉事務所長 仲須 賢君登壇〕 ◎福祉事務所長(仲須賢君) 法打払触しない限り合法的に考えて現在やっておりますのが現行でございまして、その方法といたしましては在宅福祉、家でおられる方の生活保護の方、先程申しあげました老人、身障、精薄の方々の施設へ入られている方々のそれらを二つにわけまして在宅の場合は現金給付は現行より増額はできません。それで現物給付といたしましてタオルとか石鹸とかはみがき、そういう日用品を毎年末に各病院を訪問いたしましてお見舞を申し上げております。その額は昨年より二十%上げたわけであります。それから施設へ入られている方々に対しては年末だけでなしに夏にも現金をもってお見舞申し上げておるわけでありまして在宅者に対しましては現金支給方法につきましては現行より国の方の認定範囲が増額なる以外には現行より方法はないと思っております。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) 寄附行為の寄附の方から先にお答えいたします。善意の無理のないとお答えしたと思いますが、その善意の意味でありますが、善意というのは純正な教育愛に基づく自発的なというように考えております。純正な教育愛に基づく自発的な事を善意と考えております。それからこれによってできる格差の問題でありますが、具体的なものをお示して頂かんとちょっとわかりかねますが、現在設備基準で決められておるものはその該当の児童生徒にふさわしい一つの教材教具でございますので、その教材教具は必要にして十分な機能を発揮するものであります。それでありますのでそれによって教育の向上に支障を来たす事はなかろうと思っております。それから次の余暇の件ですが詳細の事は私は余り聞いておりませんが、色々な事例健全育成をするために必要な事例が市内にあるという事は情報として聞いております。ゲームセンター等の具体的な事は青少年課長がよく承知しておるかと思いますので青少年課長にお答えして頂きたいと思います。以上でございます。     〔青少年課長 菊地啓介君登壇〕 ◎青少年課長(菊地啓介君) ご質問の子供の遊びの事でございますが、中でもご指摘のありましたゲームセンターとか、そういった子供のパチンコであるとか、そういうゲーム類が最近非常にはやっております。そういう実情につきましては、或る程度承知しておりますけれども、小さないわゆる駄菓子屋の所に一つ二つ置いてあるのが、かなり子供達が集まってゲームをしているという実態をみております。それらについては青少年センターの専門補導員であります指導主事或いは各学校におります校外補導の担当の先生等が遂次回りましてその場その場で指導をしております。それと同時に各学校についても教育委員会からそういったゲームに余り金を使わさないように金銭の乱費をさせないような指導を各学校でして頂いております。それからやがて又、お正月が参りますとそういった遊びが非常に子供達のおこづかいが増えるもんですからそういう遊びが増えてまいりますが、それらを予測いたしまして、例えば子供達のこづかいのこづかい帳をつけるとか、そういう指導を各学校に依頼してそれからできるだけ守るように指導しております。以上でございます。     〔二十二番 松本 聖君登壇〕 ◆二十二番(松本聖君) 再問いたします。災害復旧の問題でございますが、先程色々説明があったわけでございますが、私は特に聞きたかったのは質問がどうもすっぱりしておらないのか聞く耳を持っておらないのか知りませんが、私はこういう基準にもれた被災農地等についての市独自の復旧策はないのかという事が先程聞きたかったわけでございますが、それについては答えが無かったように思います。その点について特にまず最初に質問しておきたいと思うわけでございます。それからもう一つ大谷川水系の問題で大被害があったわけでございますが、これの復旧等について先日も関係課長に聞きますと農地の復旧を先にする河川の復旧は次の年だと説明があったわけでございますが、私はこれを聞いて納得できなかったわけでありますが地元民とも相談いたしましてこういう事に実情はなっていると、それでは困ると、地元の関係者の非常に切実な声があるわけでありますが、大谷川の支流の復旧を今年やらずに来年に延ばすというのは来年の夏の出水期をそのままの状態で放置するという事に一つはなると思いますし、私達の地域いわば水田地帯でございますので、用水の確保が非常に困難になって来る、そういう事から考えると工事費が多くかかるのか、工事が難しいのか、技術的を点は十分わかりませんが、当然初年度にこういうふうな大谷川の支流が埋没しているのをそのままの状態で置いておくという復旧のやり方はどうも関係者にとっては納得のいかんやり方であるわけでございますが、こういう事について、どういう考えを持っているのか耕地課長及びこの点については市長からご答弁願いたいと思うわけであります。それと被災農家に対する救援策については色々と準備をされている融資の面では天融の場合は今年貸出しするともう少しの間かない、今年度中のこの月末に第一回の支払いをしなければならないという事になるから来年度に延ばしたという説明であったわけでありますが天融だけが農家の救済策では無かろうと思うわけでございます。自作農維持資金等々については、そういう事ではないと私も認識しておるわけでございますが是非資金の必要な農家には暖かい指導があって然るべきだと思うわけでありますが本当に被災農家の立場に立ってやって頂いているのか、おざなりじゃないかと思うわけでありますが、そういうふうな点についての考え方を改めて聞きたいわけであります。それから被災農家の方々が特に生活に苦しいという事は説明するまでもないわけでありますが、東北地方は今年は冷害で農家の方々が非常に困っておられる、それについて救農土木事業というのを政府等においても特別に計画されまして予算措置も取っておられる。また国だけじゃなくして県自治体等においても独自の救農土木事業等をやって農家の方々の現金収入を補償してやっているという事を聞くわけでございますが、鳴門市としては農家の方々の実態に即した救農土木事業をやる気があるのか、ないのか、今まで何回かこういう事について理事者の方々に申し上げたわけでございますが、この際議会の場において答弁を求めたいわけであります。 次の第二問目の福祉行政の問題については福祉事務所長よりそういうふうな私の質問の主旨のような点を考慮に入れて鳴門市はやっておるのだという答弁ですが、そういう認識をもう一歩高めて本当に生活に苦しんでいる不幸な状態におかれている市民の方々にせめて暖かい正月を迎えられるような状態を作られるよう、なお一層努力されたいという事を要望を付して質問を打ち切りたいと思うわけでございます。第三番目の教育行政につきましても、どうも私の不勉強から教育長の説明等が十分腹に入らんわけでございますが、そういうふうな事が無制限にやっていかれると鳴門市全体の教育にバラツキが出て来るんではないか、施設の充実している学校とそうでない学校とでは一例を上げますと、音楽教育一つを取ってみましてもピアノが各教室に一台ずつある学校と一つか無い学校と、そこでは音感教育上非常に大きな格差が生じて来ると思いますが、そういうふうな事についてはどうなのか聞きたかったわけでありますが、この事について一つだけもう一辺お聞かせ願いたい。それから子供の遊び等については色々と教育委員会、青少年課等において心配されて善導するというか努力はされていると思います。その点についての答弁了解したいと思うわけでございますが、子供の遊びについては、あれはいけないこれはいけないというふうなやり方じゃなしに積極的に子供の希望する方向と申しますか、健全な方向を目指して善導されるよう、特に要望申し上げてこの質問については打ち切りたいと思うわけでございます。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。規準以下の被害に対しまして公共性を考えまして、市の方では独自でやっております。全然個人的な事で被害があるからといってそこまで市は手を延ばすわけにはいかないが公共性を考慮しながら基準に合わないからといって放ってはおりません。市独自でやっております。それから災害復旧の順位でございますが農地が先で河川があとだという事は私は聞いておりません。それぞれ係がちがうんだから、農地もあるいは河川の方も平行してやっていかなければ、今お話しのように河川の復旧ができておらなければ農地が復旧してもまた災害が起こるような事になるので、そういう順位はないと思いますけれども以上のような状態でございます。     〔農林水産課長 三島利克君登壇〕 ◎農林水産課長(三島利克君) お答え申し上げます。お説のように資金については先程ご説明申し上げましたように農林漁業金融公庫資金、国民金融公庫資金等々ございます。これらについても農協の窓口で鋭意手続きを取ってもらっておりますので、これらについても更に督促をいたしまして、できるだけ早い機会に借入れができるような事務処理をしていただくようにいたしたいと思います。それからご質問に自作農維持資金という事で特にお話がございましたが、これは天災融資との関係でございまして天災融資を借入れた農家においては、この自作農維持資金は借れない、重複して貸付けできないというような制限もございます。そういうような関係でご説明申しましたように天災融資から落ちこぼれた農家について自作農維持資金の借入れをして頂こうという事でございますので自作農維持資金を先に貸出しをするという事はちょっとそういった制約もございますので無理があるのじゃなかろうかと考えております。以上でございます。     〔耕地課長 森谷貞夫君登壇〕 ◎耕地課長(森谷貞夫君) お答えいたします。先程の農地と水路との関連ですが、水路については被災後十分ではなかったと思いますが、ユンボを入れて掘っております。そのすぐ横が両側が土砂で被災を受けておりますので、一緒に仕事をやるという事になりますと両方が遅れるという心配がある地区でございます。そういう事でございますので取り敢えず農地の排土をやってできるだけあとの整地等を農家の方に来年の営農に支障のないようにやってもらうその期間を置くために農地の排除を先にやろうという事でございます。ご了解頂きたいと思います。それから救農土木事業でございますが、まだ農林省の発表があった段階で県なり地方の農政局との打合せが十分できておらないのでございますが、現在までにわかっております事を申しますと農業基盤整備事業で八十六億円予定しておるようでございます。これの発想は北海道、東北方面のいわゆる冷害地帯の農家の方々の出かせぎをどうやって防ぐかというのが一番の発想であったように聞いております。ちなみに九十八億円の内多い所順に申しますと北海道とか岩手、青森、宮城、秋田、山形、福島、新潟が主なものでございます。徳島県につきましては農業基盤整備事業といたしまして五千万円割当てをする予定だそうでございます。これの事業でございますが農業基盤整備事業で、例えば鳴門市の方が被災を受けて生活に困る時には一番に鳴門市で農業基盤整備事業をやっている地区へ、やっている事業に吸収をしてもらう、それがなければ例えば藍住なら藍住、北島なら北島と隣接町村で農業基盤整備事業をやっている所へ吸収をして農家の方の生活安定をはかってもらうのが目的だそうでございます。現在、農業基盤整備事業を着手している地域に予備費から今年度の割り当てをふやすという事になっているそうでございます。事業内容としてはなるべく農家の人に現金収入が入るようなあまり機械化されておらない、また労賃部分が高い非熟練事業、こういうものが三十%以上含まれる県営の農業基盤整備事業というのが一番の眼目になるそうでございます。現在鳴門市では大谷川の排水機設置事業もありますけれどもポンプの設置でございますので労賃はほとんどポンプの方へ取られてしまうので該当しないように聞いております。北島、松茂におきましても、それぞれかん排事業でございますので、これにあります非熟練事業が三十%というのは該当しないのではないかというふうな県との非公式の話で承っておるのでございます。県の話ではまだ農政局から正式に詳しい通知がないので詳しい通知があり次第にまた連絡するという事でそれ以上の事は私の方へはまだ入っておりません。以上でございます。     〔教育長 佐賀 弘君登壇〕 ◎教育長(佐賀弘君) 教材の件についてお答えいたします。子供の教材と申しますものは案外手近な、身近なもので簡単なものを子供はよく利用するものであります。大人の目から見ますと、こういうものが子供が飛びつくのかというようなものを子供は好んでそういうものを通じて子供の認識が形成せられていくものであります。算数の授業等で落ち葉拾いというのをやっておりますがイチョウの葉とか桜の葉なんかを拾う事、そういう単純な所で子供が身近さを感じそういう所から心が知識が形成されている事が多いわけであります。そういう観点から文部省が示しております教材等の規準というものは先程申しましたように必要にして十分を道具である、それを使えば十分教育できるというものを基準に示しております。そこでピアノの話が出ましたが、このピアノがなければ音感教育ができないというような論理はちょっと考えもんでなかろうかと思います。そこにオルガンが設備されていると思いますが、それで十分子供の音感教育というものは、私はできると思います。そういうふうな見地からできるだけ節約をして、そういう単純な身近な安い物で教育というものを進めていくというのが良いのではなかろうかと思っております。以上でございます。     〔小休の声〕 格差でありますが、その設備している学校と設備しておらない学校とは余力格差は出て来ないと思います。     〔二十二番 松本 聖君登壇〕 ◆二十二番(松本聖君) 再問いたします。災害復旧の問題については市長の答弁と耕地課長の答弁とではどうも食い違いがあるようですが、市長はそういう事はありえん、河川の復旧があと回しという事はあり得ん、耕地課長は農地の復旧を先にやりたい、ご理解賜りたいという答弁ですが、どちらが本当かというふうに疑問に思うんですが、私は市長の考え方が正しいと思うんですが耕地課長の説明によると辛抱してくれと、平たくいえば辛抱してくれという答弁のようですが、それでは来年度にまた災害がその上に重なって大きな被害が出てくるとその災害は天災やいうのではなく、これは行政の怠慢による人災だという事になって来やせんかと思うんですがその当たりもう一度どちらが本当なのか、こういう場で聞くのは失礼ですが、この際聞かして頂きたいと思います。説明しておきますと、その河川は先程も申しましたように旧大谷川の支流の一つでございます。またバラ谷川という川の支流にもなっているのでございますが、出水時にはそこを激流の如く水が流れる、そういう状態の小さな河川ですが埋没しておりますと当然農地を水が流れなければ流れる所が無いという事になって来るわけでございますが、その復旧をですね、やはり同時にやって関係地域住民は納得ができないと思うわけでありますがこの点、再度答弁を求める次第であります。それと被災農家の救援対策等については色々と答弁がございましたが資金関係の問題については色々以上の答弁で概略納得できましたが、被災農家の特に資金的に困っている農家の方々が本当に救われるような暖かい救援策が取られるように特に市農林水産課においても関係各機関にそういう主旨を徹底して頂きたいという要望をつけてその一件については終わりたいと思います。また救農土木事業については先程の耕地課長の説明では余りにも九月以降前進がない研究がないと認識するわけでございますが、もうすでに東北の冷害地帯は救農土木事業を実施しております。今だに農政局当たりから何の連絡もないという事は国も怠慢であるし、県、市においても国がいうて来んからだまっておるというのじゃなしに問い合わせすればすぐわかる事だと私は思うんですが、この問題については、それ以上論議をしても内容ある答弁が出て来そうでないと判断いたしますので、この点については調査研究されるよう強く要望を入れたいと思うわけであります。 教育行政の問題については教育長からそういうふうな事で教育上格差はないという答弁でございますが、私はそういう事はないのではないか、やはり格差ができて来る恐れがある、そして又そういう事で父兄間であすこの学校へ行くと設備が良い、あすこの学校へ行くと設備が悪い、そういうことからどうしても寄附を奨励していくような父兄に教育費の負担を転嫁さしていくような風潮が鳴門市の中でわき上って来るのではないかという、特に心配するわけでございますので、特に善意の寄附、寄附に善意も悪意もないと思うのでございますが、そういうような点での教育委員会の考え方なり行政の執行については今後特に気を付けて父母の負担のない、公費による施設の充実又教育の機会均等を鳴門市において完成さしていく一人のおちこぼれのない子供が授業についていけないというふうな状態のないような鳴門市の学枚教育に全力あげて取り組んで頂きたいという要望を入れて教育行政については質問を終わりたいと思います。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) お答えいたします。農地が先で河川があとという問題でございますが、私の説明も正しいし耕地課長の説明も正しいというのは原則としては両方平行してやらなければならない。しかし所によっては農地が先の所もあるし河川が先になる場合もある。だからそういう原則がありませんので場所によって、とにかく早く復旧するという事が先決でありますので、その方針に従って我々やっておりますので市長が言う事も正しいし耕地課長が言う事も正しいのであります。ご理解頂きたいと思います。     〔二十二番 松木 聖君登壇〕 ◆二十二番(松本聖君) 再問いたします。市長の答弁は、どうもことばの魔術と申しますか、要領が、私自身は得ないわけでございますが、具体的な問題を具体的に質問しておりますので旧大谷川の堤防の決壊によって被災を受けた農地と旧大谷川の支流の復旧の問題でございます。これを具体的にどうするのかを聞いておりまして一般原則論を聞いておるのでないのであります。私が何回もくどいように質問を繰り返しておりますが、この復旧は両方を同時に来年の出水時までに工事に取りかかって完成さして頂きたいというのが関係地域住民の切なる願いでございます。この事は九月議会に早速関係地域住民から県議会及び市議会に対してまた市長や知事に対して請願が提出されている中にも具体的に明記されておったわけでございますが、そういうふうな事についても十分ご承知のはずと思いますが工期的にできない、予算的にできないというふうな事で河川の復旧を来年度に延ばすという事は農業生産をしていく上からも農業用水の確保ができない時には稲作ができないという事に必然的になって来るわけでありますが、そういう事を十分承知の上でそういう方針を持ってやられているのかどうかという事が問題になって来ようかと思いますが、そういう事も十分ご理解された上で市長は答弁していただきたいと思います。具体的にご答弁願いたい。 ○議長(大端茂雄君) 小休いたします。     午後 四時 二十分 休憩     午後 四時二十二分 開議 ○議長(大端茂雄君) 再開いたします。     〔耕地課長 森谷貞夫君登壇〕 ◎耕地課長(森谷貞夫君) お答えいたします。松本議員さんのおっしゃる所は私も災害査定に随行をいたしました。場所は十分存じている積もりでございますが、農地の排土と水路と一緒にやった時には互いに工期の遅れを来たすおそれのある所でございます。従ってそれでは来年の植付けにもし間に合わなければ困るという心配のある地域でございますので取り敢えず農地の排土をやってその後に水路にかかりたいという計画でございます。水路をそのまま放っておくというものではございません。もし水路が埋ったために農業用水の用排水の流通が悪いという場合には対策をまた考えてみたいと思います。ご了解いただきたいと思います。以上でございます。 失礼いたしました。水路についても来年の雨期までにできるだけ間に合わすような方法で努力をいたしたいと存じております。以上でございます。     〔二十二番 松本 聖君登壇〕 ◆二十二番(松本聖君) 耕地課長小休も入れまして市長と色々検討して頂いた結果、或る程度前進的な雨期までにやりたいという事なので一応了解をしたいと思うわけでございますが、全力を上げて災害復旧には取り組んで頂きたい。特に私が要望したいのは関係地域住民の声をよく聞いて、こういう災害復旧をして頂かないと、市の方も十分把握されているとは思いますが、アイノ堀という堀なんですが、昔からの関連と申しますか、旧大谷川の支流にもなっておりますし、先程申しました阿波神社の横を流れて来ておりますバラダニという小さな河川があるわけでありますが、それの排水路にもなっております。農業用水にもなっておりますし、非常に複雑な水路でございますので、ただ農業用水の観点だけから考えられない治山治水という面からも考えてやっていかなならんという重要な河川でございますので、こういうような事は、ぜひこの問題だけでなしに災害復旧につきましては関係地元住民の声を、正しい声を十分聞いて対処して頂きたいという要望を申しまして私の質問全部閉じたいと思います。 ○議長(大端茂雄君) 小休いたします。     午後 四時二十五分 休憩     午後 四時 三十分 開議 ○議長(大端茂雄君) 再開いたします。 本日の一般質問はこれをもって終わります。明十二月十四日は午後一時よ少再開いたします。 本日はこれをもって散会いたします。     午後 四時 三十分 散会...